Jです。
今回ですけども、投資とフライトの共通点についてです。
投資とフライトにはいくつもの共通点があります。
パイロットの習性のひとつ【常に最悪を想定して準備する】というところが特に投資の危機管理と似ています。
常に最悪を想定する
パイロットは起こり得る全ての緊急事態に対してあらかじめ準備していつでも対応できるように訓練しています。
例えば、2つあるうちのエンジンが1つ故障するといった状況は一般的に考えると想定外の事態に見えるかもしれませんが、パイロットにとってはよく訓練でやる典型的な事態なので焦らず対処できます。
また、天気についても飛行機が離着陸できるギリギリの天気で訓練していますので実運航の天気が訓練の天気を下回ることは絶対にありません。
その他にも太平洋のど真ん中で緊急事態が起きたらどの空港に降りるか等、通常時のフライトでは常に緊急事態が起こった時のことを考えながら飛んでいます。
投資についても僕は同じだと思っています。緊急事態が起こった時に慌てるのではなく、落ち着いて対処できるように日々準備をしておくことが大事です。
僕は米ドル円のFXを主にやっているのですが、今の瞬間にもし10円以上値動きが起きても耐えられるか、値動き何円まで耐えられるかを常に把握しています。
そのおかげで2020年3月の新型コロナウイルスの影響で起きた10円暴落後の11円暴騰にも余裕で耐えることができました。
FXにおける資金管理は結局リスク管理なので、パイロットの仕事のように淡々と暴落を想定して持てるポジションの限界を考えます。
我々の仕事は飛行機を常に想定内の状態に置いておくこと
「飛行機を常に想定内の状態に置いておく」という言葉は、僕がまだ新人パイロットの時にとある機長に言われた言葉です。
飛行機を飛ばす上で大事なことは、いかに想定外を無くしていくかということです。言い換えるなら常に代替手段を持っておくことです。そのためには日ごろから起こり得ることを予測したり、いろいろ分析して準備しておくことが必要です。知識が必要不可欠であることは言うまでもありません。
投資についても自分のポートフォリオを常に想定内の状態に置いておくことは重要です。ある銘柄で暴落が起きたとしても想定内なので慌てず淡々と対処できます。
投資で言う想定外とは何でしょうか?暴落?倒産でしょうか?
株・FXでは暴落・暴騰は完全に想定しておかなければなりません。FXで暴落・暴騰して強制ロスカットを食らってしまうようなポジションの持ち方は投資ではなく無謀なギャンブルと同じです。
自分が株を保有しているその株式会社が倒産することも想定内でなくてはなりません。上場企業でも潰れる時はすぐ倒産します。あの日本航空(JAL)だって倒産しました。使えるお金全てを一つの銘柄にぶち込むことはやらないでしょう。
それでも想定外は起こる
かなり準備して全てに対処できると思ってフライトに臨んでも、それでも想定外のことは起こります。乗員乗客の命がかかっているためいくら想定外でも失敗は許されません。
その時は命を守るために自分の経験・知識・技術を総動員して対処するしかありません。
投資において想定外のことが起きてしまった時はどうすれば良いでしょうか?
同じくお金を守るために今自分が持っている知識・経験を総動員するしかありません。
自分では勉強せずに他人の意見に頼って投資をする人が僕は結構多いと思います。日頃から他人任せで投資している人はこういうときに何も対処することができないと思います。
投資をやる以上自分の大切なお金を守れるのは自分だけです。