口述対策

【口述対策備忘録】Glide slopeの1dotのズレは何ftでしょう

投稿日:

Glide slopeのズレがどれくらいの高度に相当するのかを知っておくと、どれくらいの修正量で修正したらよいかが分かります。

また、意外に大したずれではないことを知っておくと落ち着いて操縦することができます。

Glide slopeの構造のおさらい

フルスケールは1.44°です。上側、下側にそれぞれ0.72°(2dot)です。

例えば1dot上にいるときにはGilde slopeアンテナから3.36°のPathに乗っています。

1dot分は何ftに相当するか

では1dotがどれくらいの高度に相当するのかを見てみます。

図より
Xtan3°×6076=Y・・・①
Xtan3.36°×6076=Z・・・②
(※1NM=6076ft)

①②式よりXを消去すると、

Z=Y×(tan3.36°/tan3°)≒1.12Y

となる。

同様に1dot下にいる場合も求めると

Z’=Y×(tan2.64°/tan3°)≒0.88Y

例えばY=1000ftの時にZ=1120ft(+1dot)、Z’=880ft(-1dot)となります。

その高度の約10%がズレになります。暗算しやすいですね。

ちなみにThresholdで1dot上にいるときのズレは約6ftです。

そのまま3度のPathで着陸した場合の着陸距離の伸びは「6÷tan3°=114ft」です。

修正ができる

1dotが高度の約10%で概算できます。

例えば約3000ftにいるときに1dotズレてしまったとします。その時の高度のズレは約300ftです。

150ft/min分Pathを調節すると2分で修正が完了します。

やみくもに突っ込む必要は全くありません。

まとめ

・Glide slopeの1dot分はその高度の約10%

・Threshold通過時で1dot高い時は約+6ftのズレ

・その時のLanding Distanceの伸びは114ft

・GS 1dotのズレは大したことない

LOCの1dotのズレについては以下の記事に書いています。

【口述対策備忘録】CATⅡ・ⅢでのLOCのズレとビームの角度について

-口述対策

執筆者:

関連記事

救急用具

【口述対策備忘録】救急用具 編

飛行機の救急用具についての内容の備忘録です。 救急用具に関する法律 航空法第62条に規定されています。 (救急用具) 第62条 国土交通省令で定める航空機には、落下さヽんヽ、救命胴衣、非常信号灯その他 …

安全阻害行為

【口述対策備忘録】安全阻害行為等について

今回は「安全阻害行為」についての備忘録です。機長認定の時には必ず聞かれる内容です。 機内で不法行為があった場合は乗務員は機内の安全・秩序の維持に努めなければなりません。 航空法で機長にはその為の権限が …

周波数

【口述対策備忘録】航空保安無線施設の周波数と特性の違い

航空法施行規則第97条によると航空保安無線施設は「TACAN,DME,VOR,ILS,NDB,衛星航法補助施設」の6つです。これらは電波を使っています。 またそれ以外にも飛行機を運航する上でパイロット …

【口述対策備忘録】Visual Approach(視認進入)について

今回は最もシンプルにもかかわらず、奥が深くて難しいVisual Approach(ビジュアルアプローチ)についてのまとめです。 アプローチ方式の種類 Approachとは飛行機が降下を開始した後空港に …

滑走路の傾斜

【口述対策備忘録】国内空港滑走路の傾斜(Slope)ランキング

滑走路のSlopeのランキングです。(2025年7月現在) ※自衛隊等が使用する傾斜が公示されていない飛行場は除く 滑走路は平坦ではなく傾斜があり空港ごとに公示されています。 滑走路の傾斜は様々なこと …