Jです。
今回ですけども、実際に受けた「航空大学校3次試験」に対する僕の見解を説明をしておこうと思います。
航空大学校の3次試験とは最終試験です。
これに受かれば航空大学校に合格です。
試験内容は面接と模擬操縦装置(FTD)を使った飛行適性検査です。
目次
まずは3次試験がどういう試験なのか理解する
試験を制するにはまずその試験がどういう性質の試験かを理解しておくのが必要です。
それぞれの人数から倍率を計算してみました。
入学年度 (回生) |
3次試験 (面接&適性検査) |
|
受験者数 | 合格者数(定員) | |
H28(63) | 108 | 72(72) |
H29(64) | 109 | 72(72) |
H30(65) | 141 | 108(108) |
R1(66) | 154 | 108(108) |
R2(67) | 162 | 108(108) |
※平成30年度から入学の定員が108人に増えていることに注意
入学年度 (回生) |
3次試験倍率 (面接&適性検査倍率) |
H28(63) | 1.5 |
H29(64) | 1.5 |
H30(65) | 1.3 |
R1(66) | 1.4 |
R2(67) | 1.5 |
ここで重要なのは毎年3次試験の倍率がほぼ一定だということです。
そしてさらに重要なのは倍率は多くても1.5倍ですごく低倍率ということです。
1.5倍の倍率とはどういうことでしょうか?
それは3人に1人しか落ちないということです。
つまり、航空大学校3次試験は
「落ちる人の方が少ない試験である。」
ということです。
この大原則をまず理解しておいてください。対策する上でとても重要なことです。
倍率だけで見ると落ちる方が難しい
さて、ここで想像してみてください。
あなたは航空大学校の試験官です。
面接と飛行適性検査で約150人の中から合格者108人を選ばなければなりません。
どうやって選びますか?
僕なら108人を選ぶのではなく、不合格者42人を選びます。
上から108人選ぶよりも下から42人を選ぶ方が手間がかからないからです。
何が言いたいかというと、倍率1.5倍の試験というのは悪いほうに目立たなければ自動的に受かるということです。
平均であれば余裕で合格するのです。
悪目立ちしないように注意しましょう。
面接と飛行適性試験
【面接について】
面接では自分の長所などを経験をふまえてアピールできればいいと思います。
黙ったり、苦し紛れに適当なことを答えるのは悪い印象を与えてしまいます。
特に返答に困って黙ってしまうのは印象が悪いです。
パイロットは頭の中が真っ白になってしまう人には向いていないと考えられているからです。
分からないことは分からないと言いましょう。
また、あくまで面接はコミュニケーションなのでこちらが準備していった通りには進みません。
「ただ会話しているだけ」と思った方が緊張しないかもしれません。
人間は緊張すると考えられないようなミスをします。
落ちる方が少ない試験ですのでミスをした方が負けます。
ファインプレーを狙うよりもミスをしないほうが重要です。
【飛行適性検査について】
どこかで練習していく人がいるのですが、これは練習をしていっても練習をしていかなくても合否には関係ありません。
なぜなら飛行機の操縦は数時間独学で練習しただけでうまくなるものじゃないからです。そんなので上手くなったらパイロットみんな苦労していません。
初めて模擬飛行装置を触る人と数時間やったことある人の差は全くありません。
合否に関係ないので無駄なお金を使うのはやめた方がいいと思います。
事前知識はゼロでもそれが不利にならないような試験構造になっています。
事前の説明をしっかり聞いて言われたとおりに操縦してください。
上手くできるかどうかも大事ですがそれよりも大事なことがあります。
それは事前説明通りにちゃんとやろうとしているかどうかです。
事前に練習していった人に多いのですが、余計なことをしてしまったり、言ってしまう人がいます。
落ちるのでやめましょう。
僕は練習もしていませんでしたし、内容も当日会場で知りました。
まとめ
最後に忘れがちなことを書いておきます。
それは、合否は1次試験と3次試験の点数の合計点で決まるということです。
つまり、3次試験で少々やらかしてしまっても1次試験で点数を稼いでいれば合格することもあります。
また、1次試験で思うように点数が取れなかった人でも3次試験で挽回することだってできます。
大事なのはその場その場で全力を尽くすことです。
ライバルは死に物狂いで合格をつかみ取りに来ます。
3次試験は平均以上で合格するからといって初めから平均狙いで行くと落ちます。
人間緊張すると持っている実力の半分くらいしか能力を発揮できません。
その点を念頭に置いて準備は入念に行うに越したことはありません。