口述対策

【口述対策備忘録】アプローチライト(ALS)の種類について

投稿日:17/01/2024 更新日:


Jです。

今回は様々な進入灯、通称アプローチライト(ALS: Approach Lighting syatem)についての備忘録です。

また、記事の内容については最新の情報が更新されていない場合、および一部勘違い、間違えている場合もありえますので使用は自己責任でお願いいたします。

アプローチライトの種類

①標準式アプローチライト(PALS:CATⅠ用)

一般的なアプローチライトです。

CATⅠのILSを行うことができる滑走路についています。

基本的にはCATⅠはDH200ft、Landing minimaはRVR550mが下限です。

滑走路末端を50ftで通過すると仮定して計算すると、DH200ftの時には飛行機の位置は滑走路末端から900mの地点にいます。

例えば羽田空港のRWY34Lだとアプローチライトは900mなので、DH200ftの時の飛行機はアプローチライトの先端上空に位置することになります。

進入の下限値RVR550mの時にはDH200ft通過とほぼ同時にクロスバーが見えるという計算になります。

クロスバーが見えることでパイロットは縦と横の視覚的なガイダンスを得られます。

②標準式アプローチライト(PALS:CATⅡ・Ⅲ用)

CATⅡ・Ⅲのハイカテゴリーを行う滑走路にあるアプローチライトです。

CATⅡ、Ⅲアプローチライト全体

CATⅠ用ではクロスバーは滑走路末端から300mの地点に1つでしたが、CATⅡ・Ⅲ用のALSには150mの地点と300mの二か所にクロスバーがあります。

そして上図のように、滑走路末端から300mクロスバーまではサイドバレッツという赤いバレットがついています。

一般的にはCATⅡではDH100ft、Landing minimaはRVR300mです。

DH100ftの時に飛行機はちょうど300mクロスバーの真上にいます。

その時にまだ滑走路はギリギリ見えない位置ですが、赤いサイドバレッツを含む150mクロスバーを視認しているはずです。

③簡易式アプローチライト(SALS)

非精密進入を行う滑走路についています。

④ALSF-Ⅰ

CATⅠに対応したアプローチライトです。

滑走路末端を認識する赤いバレッツがあります。

⑤ALSF-Ⅱ

CATⅡ・Ⅲに対応したアプローチライトと同じものです。300mクロスバー

⑥MALSF/SSALR

簡易式の進入灯(SALS)とほぼ同じものです。

⑦カルバート式Ⅰ(Calvert Ⅰ)

日本では珍しいCATⅠ用のアプローチライトシステムです。だんだんと幅が大きくなっていきます。

ヨーロッパ式だそうです。

⑧カルバート式Ⅱ(Calvert Ⅱ)

CATⅡ・Ⅲ用です。

ヨーロッパ式だそうですが、なぜか成田空港のRWY16Rはこれです。

まとめ

様々な形がありますが、300m地点にクロスバーがあって、CATⅡ・Ⅲ用のものはその300mのクロスバーまでは赤いバレッツがついているというのが共通点です。


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