Jです。
今回ですけども、飛行機のシステムについてです。
これはあまり知られていないかもしれませんが、飛行機は自動操縦で着陸できます。
これってよく考えてみればすごいことだと思いませんか?
滑走路の幅は狭いところでは45mしかありません。世界最大の双発機Boeing777だと翼幅は約60mあり、Boeing767だと50mくらいの翼幅があります。
つまり飛行機の翼幅よりも狭いところに機械だけで着陸することができます。
自動で着陸できるがほぼ全員のパイロットは手動で着陸させている
飛行機(旅客機)は自動で着陸できる性能を有していますが、通常は誰も使いません。
その理由を説明します。
①パイロットの方が上手
まず1つ目の理由は、手動の方がいい着陸(ソフトな着陸)ができるからです。技術が発達しているとはいえ、まだ人間は機械に負けていません。
もちろん自動着陸をしても100%安全です。
しかし、機械は風の変化などの予想はできないため、風の変化の影響を受ければやや強い衝撃での着陸になる可能性があります。(もちろん許容範囲ですが)
人間は経験に基づいた先の予測や、空港特性・地形特異性を把握できるのでまだまだ人間の方が上手な着陸ができます。
②着陸やりたいから
パイロットは飛行機の操縦がやりたくてパイロットになったので、1番面白い着陸を機械に譲る人はいません。
全員がやりたがりなのです。
単純な理由です。
ある理由で自動着陸させたときの話
今まで自動着陸したことはあります。
その時に限ってCAさん経由でお客様からお褒めの言葉をいただきました。
「ナイスランディングでした」
とのことでした(笑)
お客様は自動着陸したかどうかは分からないので嫌味ではなく素直なお言葉だと思います。
ちゃんと飛行機に「ナイスランディング」と伝えておきました。