航空大学校過去問解説

NEW!!【冒頭固定記事】航空大学校過去問【2025年度(令和7年度)総合partⅡ 解答・解説】

投稿日:08/04/2025 更新日:


航空大学校過去問解説です。

毎年同じような問題なので傾向と対策は立てやすいかと思います。

制限時間90分ですけど僕の解き方で解いたらたぶん60分で解けます。

でも、ただ解くだけではなく、できるだけ最短の解き方をしています。

この年度は数Ⅲの知識が無いと解けない問題が出ているので、もはや総合partⅡでは数Ⅲは必須となった印象。

しかも、数Ⅲをやった人にしてみれば問題が易しいので差がつく。

問21【時事問題:中東情勢】答え④

航空大学校HPより引用

ニュースで連日報道されている内容については調べてみるといいかもしれません。

問22【時事問題:政治制度】答え①

航空大学校HPより引用

大統領選、参議院選挙、オリンピックなど数年に一度のイベントがある年の受験では、その内容・制度について問われがちです。

問23【社会:外国人の特定技能】答え②

航空大学校HPより引用

問24【航空系:緊急脱出について】答え⑤

航空大学校HPより引用

問25【地学:エルニーニョ現象】答え⑤

航空大学校HPより引用

覚えていれば難なく答えられる問題。過去にも何度か出題されている。

(イ)の選択肢の答えが分からなくても直後に「対流活動が不活発となる」とあり、海面温度は通常よりも低いことが予測できる。

(イ)が「低い」と分かれば(ウ)(エ)は予測可能。

合わせてラニーニャ現象も勉強しとくと良い。

問26【地学:気象】答え③

航空大学校HPより引用

気団の性質についての問題。

基本的に陸の気団は乾燥していて、海の気団は湿潤。北の方は寒冷で、南の方は温暖。

シベリア気団は乾燥した気団であるので(3)が間違い。

問27【物理:力のモーメント】答え⑤

航空大学校HPより引用

推力Tは重心Gに向かって作用しているので、推力Tの重心G周りのモーメントは発生しない。

問28【物理:等加速度直線運動】答え②

航空大学校HPより引用

※基本的に物理の問題を解くときには時速[km/h]ではなく[m/s]を使用すること。
100km/h≒27.78[m/s]
5.00秒で27.78[m/s]まで加速するので加速度は27.78÷5=5.57[m/s2]

4トン(4000kg)の小型ジェット機が20000[N]で引っ張られるときの加速度は運動方程式ma=Fより
4000[kg]×a=20000[N]となり、加速度a=5[m/s2]となる。

この手の問題は数式を立てて計算しても解けるが、V-tグラフを書くのが一番計算が簡単で計算ミスを防げるし早い

V-tグラフの傾きは加速度を表す。

【加速度(傾き)】
・小型ジェット機は5m/s2
・電気自動車は5.57m/s2

 

20秒後の速度Vはそれぞれ
小型ジェット機:5×20=100
電気自動車:5.57×20=111.4

V-tグラフは以下の通りとなる。

V-tグラフでは移動距離はグラフの面積となる。

小型ジェット機の移動距離は青い斜線部の三角形の面積で、電気自動車は赤い斜線部の三角形の面積となる。

よって、小型ジェット機の移動距離(青の面積)は1000[m]
電気自動車の移動距離(赤の面積)は1114[m]

問29【物理:力のつり合い】答え③

航空大学校HPより引用

(A)(B)(C)は地球上では通用するが、無重力だと意味が無い。

(D)(F)にある「既知の加速度で運動させる」という意味は「重力を発生させる」という意味と同じ
(例えば9.8m/s2の加速度を発生させれば、地球と同じ環境になる)

また、(E)の「既知の周期・半径で等速円運動させる(=加速度が決まる)」も「重力(遠心力)を発生させる」という意味と同じ。

よって重力が発生した状態においては(D)(E)(F)の方法で錘(おもり)の質量を測定することができる。

問30【物理:等加速度運動】答え④

航空大学校HPより引用

問31【物理:熱力学】答え④

航空大学校HPより引用

問32【物理:波動】答え②

航空大学校HPより引用

気温が高いほど音が伝わる速度は速くなり、逆に気温が低いと音が伝わる速度は遅くなる。

空気が層になっていてその層で気温が違う場合、音は気温の差により屈折を起こす。

問33【物理:電磁気】答え①

航空大学校HPより引用

問34【物理:電子回路】答え(a)②.(b)②

航空大学校HPより引用

回路の問題はワンパターン。

部品がコンデンサー、コイル、抵抗のどんな組み合わせであってもやることは大体同じ。

電位の式を立てて、電荷(電流)保存則を立てて、連立方程式を解くだけ。

問35【物理:電子回路】答え①

航空大学校HPより引用

この回路の問題もワンパターン。

部品がコンデンサー、コイル、抵抗のどんな組み合わせであってもやることは大体同じ。

電位の式を立てて、電流(電荷)保存の式を立てて連立方程式を解くだけ。

問36【数学:三角関数】答え④

航空大学校HPより引用

この手の問題は2乗したものを求めるのが鉄則。

よって、{3(sinθ-cosθ)}2の値を求める。

また、θの範囲からsinθ>0かつcosθ<0なので3(sinθ-cosθ)>0となる。
(この時点で答えは選択肢(2)(4)の2択となる。)

問37【数学:対数関数】答え⑤

航空大学校HPより引用

logab-logac=loga(b/c)の式を用いて計算していくだけの問題。

問38【数学:三角関数】答え(a)③.(b)①

航空大学校HPより引用

問題(a)も(b)も加法定理で展開して計算していくだけの問題。プラスマイナスを間違えないように注意。

問39【数学:図形】答え②

航空大学校HPより引用

三角形PBCが成立するためにはBCの長さは6(=PB+PC)未満でなければならない。

BCは6未満なので選択肢(3)(4)(5)は除外される。
(答えは選択肢(1)か(2)の2択。)

問40【数学:eの微分】答え②

航空大学校HPより引用

問43にもあるが、接線の問題は接点を置くことから始める

点Pを(a,b)と置く。

問41【数学:合成関数の積分】答え②

航空大学校HPより引用

合成関数の積分の問題。置換積分でもできるが、下記のように一気にやった方が早い。

f(g(x))の微分はf'(g(x))・g'(x)となる。

f'(g(x))・g'(x)の形を作ることができれば簡単に積分できる。

問42【数学:指数関数】答え(a)①.(b)②

航空大学校HPより引用

(a)
関数y=0.3xは単調減少の関数なのでxが大きいほどyは小さくなる。よって①が一番小さい。

(b)
何かをそろえないと比較できない。その何かを探す問題。
選択肢⑤は96=(33)6=318であり、明らかに②336よりも小さいので除外してよい。

①~④の選択肢を見ると、全て12の倍数乗である。よって、12乗でそろえて比較する。

①248=(24)12=1612
②336=(33)12=2712
③524=(52)12=2512
712

よって②が一番大きい。

問43【数学:二次関数】答え⑤

航空大学校HPより引用

x軸とy軸がいつもと逆になっているので不慣れだがやることは同じ。

問40と同じで接線の問題はまずは接点を置く

接点をP(p,q)と置く。

問44【数学:ベクトル】答え②

航空大学校HPより引用

ベクトルの基本的な計算問題。

問45【数学:図形】答え③

航空大学校HPより引用

内接円の中心から各頂点に補助線を引いて面積を使う方法は、内接円の半径を出す方法としては常套手段。


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