ここだけのパイロットの話

不景気でもパイロット採用だけは無くなっていない理由

投稿日:30/07/2020 更新日:


Jです。

今回ですけども、不景気でもパイロットの採用が無くなっていない理由を説明したいと思います。

パイロットはすぐには育たない

飛行機について素人の人をパイロットに育て上げるまではかなりの時間がかかります。

平均で大体5年はかかります。

詳しく書いている別の記事がありますのでそちらを参考にしてください。

エアラインパイロットとして独り立ちするまで図解

パイロット訓練生として採用したとしても、その人がパイロットとして飛び始めるのは5年後です。

つまり、今採用しているのは5年後のパイロットなのです。

今不景気だからといって採用をやめたらどうなるでしょう?

後からパイロットが足りなくなることは目に見えています。

よって採用はストップしないのです。

世界的なパイロット不足

世界的にパイロットの人数は足りていません。

実は、世界のエアラインでパイロットの争奪戦が繰り広げられています。

某C国のエアラインはお金に物を言わせてパイロットを各国の航空会社から引き抜いているという話もあります。

そうした背景があるので各航空会社はたとえ景気が悪かったとしてもパイロットの採用はやめません。

景気が良くなったときに大量に採用しようと思ってもパイロットの絶対数が足りないためそれは無理なのです。

あきらめなければチャンスはある

たとえ景気が悪くても、あきらめなければ必ずチャンスはあります。

ライセンサーであればなおさらです。

日本航空(JAL)が潰れた時に、すでに採用された訓練生は当初は「訓練に投入されることはない。パイロットになるためには辞めて他社に行くしか方法はない」と言われていました。

しかし、数年後その人たちは訓練に投入が決まり、今ではJALのパイロットとして飛んでいます。

情勢がコロコロ変わるのが航空業界です。

けっしてあきらめないでください。

必ずチャンスは来ます。


-ここだけのパイロットの話
-

執筆者:

関連記事

計器飛行証明!雲に入るにも免許がいる

Jです。 今回ですけども、計器飛行証明というライセンスについてです。 エアラインパイロットとして飛ぶための必須のライセンスです。   航空大学校では最後の仙台課程で取得することができます。 …

航空大学校3次試験で大事なことを解説

今回ですけども、実際に受けた「航空大学校3次試験」に対する僕の見解を説明をしておこうと思います。 航空大学校の3次試験とは最終試験です。 これに受かれば航空大学校に合格です。 試験内容は面接と模擬操縦 …

航空大学校入試問題1次試験総合partⅡの傾向と対策!

今回は、航空大学校の1次試験総合問題partⅡの勉強方法について紹介します。 私は過去某進学塾で高3担当の講師をしていたことがあり、このような受験問題を分析したことがあります。 その経験を生かして、具 …

那覇空港【ROAH/OKA】

那覇空港についてです。 那覇空港の特徴 2020年3月に滑走路が1本増えて2本となった。 近くに嘉手納飛行場や普天間基地があり、それらの米軍の空域のせいで、民間機は不自由な飛行を余儀なくされている。 …

航空大学校過去問解説

航空大学校過去問【2019年度(H31) 総合Ⅱ 解答・解説】

航空大学校の過去問解説です。 他の年度の過去問解説もありますのでブログのカテゴリーの中の「航空大学校過去問解説」からチェックしてみてください。 毎年同じような問題なので傾向と対策は立てやすいかと思いま …