長崎空港の備忘録です。
滑走路は3000mあります。
JALやANAなど色々な航空会社が就航しています。
JALの東京ー長崎便はJL605/607/609/611/613/615の600番台の便名です。
ANAの東京ー長崎はNH661/663/1083/667/669の660番台の便名です。
目次
空港周りは山に囲まれている
長崎空港自体は穏やかな大村湾に浮かぶ人工島で標高は8ftしかありませんが、周りは山に囲まれており注意が必要です。
最低扇形別高度は以下の通りです。
(AIP Aerodromes RJFUから引用)
根拠となる地形は以下の通りです。
4600ft…経ヶ岳(3530ft)
6000ft…雲仙 平成新山(4865ft)
3000ft…八郎岳(1935ft)
3700ft…国見山(2545ft)
ちなみに空港の西側の半島の事を「西彼杵半島(にしそのぎはんとう)」と言います。
西彼杵半島の上空であれば3000ftを維持すれば地表から少なくとも1000ftは確保できるということになります。
海上自衛隊大村航空基地が近くにある
海上自衛隊の大村飛行場がすぐ東にあります。
滑走路は1200m(RWY18/36)です。
自衛隊のヘリコプターなどがよく飛んでいます。
また、その他にも自家用の飛行機や航空大学校の訓練機も飛んでいることがあります。
航空大学校の訓練では2生地ソロフライトというものがあり、教官無しで訓練生1人だけで宮崎空港から九州の2つの空港にVFRで飛ぶ訓練があります。
長崎空港は選定されやすい空港の一つです。
Trafficだけでなく鳥が多いのも特徴です。離陸後に鳥と衝突しかけたことがあります。
STARやSIDの高度制限が多い
STARの高度制限
STARのchartを見てみます。
RWY14の時にはSARUKU Arrivalで、RWY32の時はFUBUKI Arrivalです。
(AIP Aerodromes RJFUから引用)
SARAKU Arrivalの高度制限
CLOVA 7000A
→直下のGND~6000が福岡Appの空域のため
OTAXA 4000A
→BALOON AREAの空域(GND~3000)との間隔確保のため。
FUBUKI Arrivalの高度制限
TARAH 7000A
→直下のGND~6000が福岡Appの空域のため
TAKAK 5000A
→地表との間隔確保のため
SIDの高度制限
東行きの飛行機が飛ぶCHIKUGO Departureについて見てみます。
(AIP Aerodromes RJFUから引用)
高度の制限が多いのが分かります。
以下高度制限とその理由です。
HIZEN 13000A
→到着機との間隔確保のため
→この高度制限が特に厳しくなる可能性がある
MUTUU FL170B
→長崎Approach上限高度FL170のため
GOROH FL170A
→熊本Approach上限高度FL160のため
WARAS FL170B
→長崎Approach上限高度FL170のため
このように九州はApproach Control Areaが多く、複雑になっています。
福岡App、築城App、大分App、長崎App、熊本App、鹿児島Appがあります。
まとめ
・自衛隊機、自家用機、航大機、鳥に要注意
・山に囲まれていて障害物に注意
・SID/STARの高度制限に注意