ここだけのパイロットの話

フライトレーダーを見たらあまりの飛行機の多さに愕然

投稿日:25/06/2020 更新日:


今回ですけども、意外に知られていない空の話です。

空は広くて飛ぶ場所は無限にあると思っていませんか?

車と飛行機どっちが自由だと思いますか?

実は、空は規則やルールでガチガチに固められていて自由は存在しません

世界中の飛行機を見れるサイトがある

まず、どれだけの飛行機が飛んでいるかを見てみましょう。地球上の飛行機がリアルタイムで見ることができるサイトがあります。

”フライトレーダー24”というサイトです。面白いのでリンクを貼っておきます。よかったら見てみてください。

https://www.flightradar24.com/

リアルタイムで動いており、画面の飛行機を押すと、その便名、会社、どこからどこ行きかまで分かります。無料版でも十分使えます。

このサイトから分かるようにかなり多くの飛行機が密集して飛んでいます。

世界中で空の状況は既に飛行機で飽和状態であると言われています。そんな中でも衝突することなく運航していかなければなりません。

空は常に混雑している

そこで航空機同士が空中で近づかないようにするために様々なルールがあるわけです。

空の不自由なルールを以下にまとめてみました。

・定期便の目的地までのルートは決まっている
・飛んではいけない空域が結構ある
巡航高度は法律で定められている高度の中から選択
速度は管制官から指示されたら守らなくてはいけない

これらのルールがあります。さらに空港ごとにルールが定められている場合もあります。

管制官に経路、高度、速度の全てが制約される場合があります。もうガチガチです。

車の方がまだ自由度は高いです。

車は目的地までのルートを自分で自由に決めることができ、速度も法定速度内であれば何も言われません。

日本における飛行機の巡航高度の選択肢

日本の空域において巡航高度はどのように決めるのでしょうか。ほぼどこの国も高度の単位はft(フィート)です。ちなみに中国はm(メートル)です。

日本国内における巡航高度は航空法で決められているのですが、大きく分けて巡航高度は東行きの飛行機と西行きの飛行機で分けられています。

具体的に言うと、東行きを奇数高度、西行きを偶数高度に分けています。

図で見るとわかりやすいです。このように飛行機がぶつからないように1,000ft刻みで巡航しています。1,000ftは約300mです。

300mの高度で飛行機同士は空中ですれ違うのです。

巡航高度は通常は41,000ft(約12,500m)が1番高い高度です。下の高度に関しては制限はありませんが、ジェット機の性能上1万台の高度は飛びません。

ちなみに日本で1番高い富士山の高度は12,388ft(3,776m)です。24,000ftだと富士山の2倍の高度ですね。

さて、この選択肢の中から揺れない高度を選択していくわけです。少ない選択肢がさらに少なくなっていきます。

このようにパイロットは不自由に決められたルールの中で、より快適な飛行を目指して頑張るしかないのです。

いくつか抜け穴のようなやり方もあるのでそれはまた機会があれば個々に詳しく書いていこうと思います。

ちなみに・・・

世界中に飛んでいる飛行機が、全て地上に降りたら駐機場は足りないそうです。


-ここだけのパイロットの話

執筆者:

関連記事

お酒

パイロットを長く続けるための健康管理~毎日の積み重ねが重要です~

会社に行くといろいろな人が健康についてよく話しています。 「コレステロールの値が~・・・」「尿酸値と血圧が~・・・」「今月身体検査があるからお酒飲めない」などなどです。 パイロットの仕事をやっているの …

航空大学校に入るのに大学中退でいいか、大学を卒業後入るべきか

今回の記事はパイロットの学歴についてです。 航空大学校は大学2年終了見込みで受験できます。 大学在学中に合格したらそのまま航空大学校に進学することになりますが、そうすれば大学は中退となります。 今回で …

パイロットという職業の良いところ3つ挙げてみた

今回ですけども、パイロットをやってみて思ったこの仕事の良いところを紹介します。 パイロットの仕事は、試験が多く勉強量も膨大なので大変なイメージですが、いいところがたくさんあります。 僕は以下の3点が良 …

パイロットの出身ソース(Source)の違い

パイロットの出身ソース(Source)はたくさんあります。 「出身ソース」というのはそのパイロットがどこで教育を受けたかを意味します。 今回ですけども、出身ソースによって能力や、傾向に違いがあるのかを …

面接対策!受け答えのコツ

今まで、航空大学校の入学試験、就職活動など様々な面接をしました。 今回ですけども、その経験の中で思った自分なりの面接での受け答えのコツを書きたいと思います。 対策の順番としては (1)事前準備 (2) …