Jです。
「パイロットだからモテるでしょー」ということをよく言われます。特に男性から言われます。
この手の質問よく来るので記事にしてみました。
こういう時には「論より証拠」として、いつも僕の知り合いのお話をするようにしています。
僕の知り合いの人がパイロットになってモテモテになるまでの物語です。
目次
知り合いがパイロットになってモテるようになるまでの物語
昔々あるところにパイロットに憧れる男の子がいました。
当時彼は大学1年生。
国立4年制大学に入ったばかりです。
彼は今までの人生でモテたことがなく、パイロットになったらモテるのではないかと夢を膨らませていました。
一応彼を弁護しておくと、彼のパイロットになりたい動機は「モテたいから」といったものではなく、空が好き、パイロットという職への憧れといった純粋なものでした。
彼はパイロットになるためには航空大学校に行くのが自分にとっては最も良いと判断し、航空大学校を目指し始めます。
結果は見事合格🌸
航空大学校に入学できることになりました。
これでモテモテになるはず…。
航空大学校に入ったらモテる
念願の航空大学校に入ったものの現実はそう甘くはありません。
全然モテないのです。
そりゃそうです。
航大生といえど所詮は航空を学ぶ学生です。
就職すらしていません。
航大生はパイロットを目指している人であってまだパイロットではありません。
それに途中で試験に落ちてしまうとパイロットになれない可能性もあります。
彼は逆にこう考えました。
今は訓練で忙しいし、帯広や仙台に移動するので今モテても仕方がない。遠距離は嫌。
今は航空大学校での訓練を頑張って、いい成績を取り、ANAやJALなどの大手の航空会社に入社することが大事。
そうすればモテるに違いないと思いました。
こうなると訓練や就活にも力が入ります。
結果、見事大手に合格することができたのです。
ANAやJALに入社したらモテるはず
さて、航空大学校での努力が実り、大手航空会社に就職が決まりました。
いよいよ自分の時代が来ました。
実際に配属されるまで時間があります。
しかし、全然モテる気配がありません。
まあまだ、就職が決まっただけに過ぎないからもう少し待ってみましょう。
待てない人は損をするという格言もあるほどです。
彼は地上研修は女性の比率が多い部署がいいなと思っていました。
地上研修が旅客ならモテる
入社後、会社から辞令が出ました。
大手の航空会社ではパイロットとして採用されてもすぐにパイロットになる訓練を始めるわけではありません。
パイロットの訓練を始める前に様々な部署で会社の仕事をすることになっています。
訓練投入までの間、旅客で数カ月から数年研修することが決まったのです。
旅客は女性比率が多い職場です。
割合で言うと女9割、男1割です。
パイロット訓練生でそんな世界に身を置いたらいくら何でもモテるはずです。
結果は惨敗でした。
出会いはかなり多いもののさっぱりモテません。
彼は思いました。
モテないのはきっとまだパイロット候補だからです。
訓練生はパイロットではありません。
航空会社にはパイロットがたくさんいます。
もし自分が女ならば、訓練生と付き合うよりもパイロットと付き合う。
なので、きっと副操縦士に昇格したら大丈夫。
訓練に向けてやる気がめらめらと燃え上がってきました。
副操縦士になったらモテる
待ちに待った副操縦士昇格訓練投入です。
パイロットになる訓練は厳しいですが、彼にとっては夢にまで見たジェット機の操縦でした。
夢中で訓練を頑張って見事副操縦士に昇格しました。
彼は内心「よし、これでひとまずはパイロットとして仕事できるようになる。そうすればきっと…。」と思っていました。
しかし、昇格しても全く誰からのアプローチもなし。
空港にはアプローチしても女性へのアプローチは苦手なままです。
はじめの方はパイロットの仕事に慣れるのも大事だし、これくらいがちょうどいいと思っていました。
いずれモテモテになるだろうと思って早数年、結局状況は変わりませんでした。
機長になったらモテるに違いなし
きっと機長にならないとモテないんだと彼は思い直しました。
パイロットでも機長にならないと一人前とは言えないのです。
機長は全ての責任と権限があります。
それに比べ副操縦士は権限がありません。
やはり機長は副操縦士よりもカッコいいのです。
そう思って彼は日々機長になるために業務に邁進しています。
仕事ぶりから言って彼が機長になる日もそう遠くはないでしょう。
まとめ
僕の考えですが、モテるモテないは肩書や職業は関係ないと思います。
彼には言っていませんが…。