ここだけのパイロットの話

航空大学校で1番大事な課程はどれ?

投稿日:08/08/2020 更新日:


航空大学校は4つの課程があります。

①宮崎座学課程

②帯広フライト課程

③宮崎フライト課程

④仙台フライト課程

今回ですけども、どの課程が1番大事かを書きたいと思います。

僕が1番大事だと思う課程は、1番最初の宮崎座学課程です。

ここは全力で頑張った方がいいです。

その理由を説明します。

座学あっての実技

例えば、野球を全く知らない人が野球をする場合、どうするでしょうか?

まずはルールを覚えると思います。

野球は9人でやること、ピッチャー・キャッチャーなどのポジション、攻撃と守備を交互に9回やるなどを覚えなければお話になりません。

ルールを知ってから、その後ボールをバットでうまく打つためにはどうすればいいか、どうすればコントロールよく投げられるかを研究すると思います。

ルールを覚えるのが座学です。そして、実際に投げたり打ったりするのが実技です。

グラウンドに立って野球の練習をする以上、教える側はルールは当然知っている前提で話をします。

その時に、実はルールを覚えてなかったとしたら先に進めません。

フライトも同じで、空を飛ぶための最低限のルールを覚えるのが宮崎座学課程です。

そして、実際に飛ぶのが帯広以降のフライト課程です。

各課程で積み残しをしない

航空大学校の座学で学ぶ知識はこれから先のパイロット人生で基礎になるもので、一生使う知識になります。

その後の帯広・宮崎・仙台での訓練はその知識の上に成り立っています。

帯広課程では宮崎座学課程の知識があることを前提に訓練します。

その後、課程が進むにつれてそれより前の課程の内容を習得した前提で訓練が進んでいきます。

前の課程で積み残しをしてしまうと、その後の課程で巻き返すには相当苦労することになります。なぜなら各課程でやるべきことが山積みだからです。

従って、1番初めの座学課程が最重要ということになります。

「初めが肝心」という言葉がまさにその通りです。

座学頑張ってください。全ての試験を100点を取るつもりで勉強してください。


-ここだけのパイロットの話
-

執筆者:

関連記事

面接対策!受け答えのコツ

今まで、航空大学校の入学試験、就職活動など様々な面接をしました。 今回ですけども、その経験の中で思った自分なりの面接での受け答えのコツを書きたいと思います。 対策の順番としては (1)事前準備 (2) …

飛行機の燃料は満タンにしない

飛行機は燃料満タンにしない

今回ですけども、飛行機の燃料についてです。燃料についての質問が多いので答えます。 車を運転する方は、燃料を入れる時にどのようにしますか? おそらくほとんどの人が「満タン」にすると思います。僕は「レギュ …

整体

整体に久々行ったら体がヤバかった

今回は整体の話をしようと思います。 僕は定期的に体のメンテナンスで整体に通っています。 マッサージではなく整体です。 整体に行く理由 健康であるにはフィジカルとメンタルの2つが健康である必要があります …

飛行機の画像

パイロットって2人いるけど、それぞれ何をしてるんですか?

今回ですけども、意外に知られていないパイロットについての質問に答えていこうと思います。 旅客機を飛ばす際に、常に操縦室には2名のパイロットがいることは有名な話です。 では、その2名が一体何をしているの …

航空英語能力証明~国際線パイロットになる条件とは~

日本の航空会社で働いているパイロットのうち国際線に乗る人は英語を使います。 パイロットであれば誰でも国際線を運航できるわけではありません。実は国際線に行くためには「英語能力証明」の審査に合格しなければ …