Jです。
今回ですけども、航空大学校受験が独学可能かどうかに答えます。
結論から言うと僕は「独学可能」だと思っています。
試験は理系有利ですが文系でも独学でいけます。
ちなみに、僕は独学で受験しました。
目次
入学試験の体系と倍率を分析
航空大学校の試験は1次~3次試験まであります。
1次試験は筆記試験、2次試験は身体検査、3次試験は面接と操縦適性検査です。
倍率は1次試験で3倍、2次試験で2倍、3次試験で1.5倍で、合計9倍程度です。
2次の身体検査はどうしようもないので実質倍率4.5倍です。
ここ数年の倍率は??
入学年度 (回生) |
定員 | 出願者数 | 1次試験 | 2次試験 | 3次試験 | 受験倍率 | |||
受験者数 | 合格者数 | 受験者数 | 合格者数 | 受験者数 | 合格者数 | ||||
H28(63) | 72 | 587 | 573 | 280 | 262 | 111 | 108 | 72 | 8.0 |
H29(64) | 72 | 713 | 682 | 284 | 265 | 110 | 109 | 72 | 9.5 |
H30(65) | 108 | 879 | 829 | 300 | 295 | 146 | 141 | 108 | 7.7 |
R1(66) | 108 | 968 | 926 | 350 | 342 | 158 | 154 | 108 | 8.6 |
R2(67) | 108 | 945 | 903 | 350 | 344 | 163 | 162 | 108 | 8.4 |
入学年度 (回生) |
1次試験倍率 | 2次試験倍率 | 3次試験倍率 |
H28(63) | 2.0 | 2.4 | 1.5 |
H29(64) | 2.4 | 2.4 | 1.5 |
H30(65) | 2.8 | 2.0 | 1.3 |
R1(66) | 2.6 | 2.2 | 1.4 |
R2(67) | 2.6 | 2.1 | 1.5 |
1次の英語・総合Ⅱの試験内容は高校までの知識で対応可能
1次試験の筆記試験の内容は英語(リスニング込み)(100点)・総合partⅠ(100点)・総合partⅡ(150点)の3partです。
実は、総合partⅡの試験の内容はほとんどが数学と物理です。
全25問のうち、19問が物理と数学の問題です。
したがって、受験科目では理系の方が圧倒的に有利であると言わざるを得ません。
文系の人は物理の学習が必要になります。
しかし、内容は基本的な内容が多く、広く浅くです。
物理も高校生までの内容で全て解くことができます。
旧帝大や難関私大の人は対策すら必要ないかもしれません。
それくらいの難易度です。
特に物理は、公式を当てはめて解くだけの計算問題が多いため、わざわざ予備校などに通うのはかえって効率が悪いです。
過去問研究をして間違えた分野の内容を重点的に自分で学ぶのが1番効率がいいと思います。
英語についても大学受験で散々やっているわけなので、わざわざどこかに通って勉強する必要はありません。
航大に合格するための特別な訓練は必要ありません。
どのような問題形式でも英語は英語です。
意外に難しい総合partⅠ
総合partⅡばかりがピックアップされがちですが、総合partⅠというpartがあります。
いわゆるCABやGABという試験です。
ホームページによると「操縦士として必要な判断・処理能力(空間認識、資料の読取等)」を見るとのことです。
時間に対して問題の量が多く時間内に全ての問題を解くことができずに後半は適当にマークシートを埋めるだけ埋めた記憶があります。
1つ1つの問題は時間をかければ難しくない問題ですが、量が多かったです。
一目見て僕の能力ではこれは時間内に全部解くことは不可能で、おそらく他の受験者もそうであるはずと思いました。
したがって、解ける問題を丁寧に確実に得点していこうと心がけてください。
1通りやってみるのはいいと思いますが、本番は違う問題が出るわけなので「こんな試験なんだな」と問題の雰囲気を把握する程度でいいと思います。
問題の傾向的に対策するのには限界があるので配点が大きい総合partⅡを勉強した方がよさそうです。
3次試験の面接と模擬飛行装置による飛行適性検査について
面接や飛行適性検査のためにお金を払ってどこかで対策することは、一切必要ありません。
それは3次試験が1.5倍の試験だからです。
年によっては1.5倍を切っています。
さて、1.5倍の試験とはどういうものでしょうか?
1.5倍の試験とは、落ちる人の方が少ない試験です。
明らかに落とすための試験ではありません。
つまり、目立つ必要はなく、悪いほうに目立たなければ必然的に合格できるのです。
それに面接は運の要素があり、ちょっと対策したからといってうまくいく保証はどこにもありません。
飛行適性検査も同じです。
ただの自己満足の気休めにしかなりません。
少し飛行操縦練習を行ってうまくなるなら僕たちはこんなに長い年月をかけて訓練していません。
忘れがちですが、合否は1次試験の得点と3次試験の得点の総合点で決まります。
1次試験で得点が取れたら最後まで有利です。
結局は最後まで1次試験の得点率が効いてきます。
不確実なことに時間とお金を割くくらいなら1次試験で少しでも点が取れるように勉強しましょう。
物理と数学が苦手な人はそこに特化して努力すると得点力は大幅にUPすると思います。
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