ここだけのパイロットの話

【名言シリーズ~その2~】産まれてくるのが3秒遅かった件

投稿日:09/08/2020 更新日:


Jです。

 

今回ですけども、初めてのフライト課程で体験したとある教官の名言(迷言)についてです。

航空大学校のとある名物教官と乗った時の話です。

その教官は面白くて有名な教官でした。

 

訓練内容

帯広課程で初めて飛行機で空を飛ぶわけなので、初めからうまくできるわけがありません。

帯広課程のはじめでは最も基本的なことから練習します。

それは飛行機の高度と速度と針路を維持する練習です。

例えば、高度4000ftであれば、ずっと4000ftで飛べるように練習します。

はじめはうまくいきません。4000ftで飛びたくても3900ftになってしまったり4100ftになってしまったりします。

スピードも110ktで飛びたくても120ktになってしまったり100ktになったりします。

 

ポイントはズレにいかに早く気づくか

例えば4000ftを飛ぶ訓練をするときに、はじめは下手なので3900ftになってしまったりします。

訓練をしていくうちにそのズレが3950ftになり、3980ftになり、最終的にはほとんどズレなくなっていきます。

飛行機の操縦は修正操作の連続です。

いかにズレに早く気づき、修正操作を行うかがポイントです。

ズレに早く気づける人が操縦がうまい人です。

きっと教官もそれが言いたかったんだと思います。

 

気づくのが遅い人への指導こんな感じ

ある日のフライト、やはり望んだ高度・スピードからズレてしまいます。

ズレに気づくのも遅かったせいか高度・スピードのズレも大きかったです。

 

教官「高度!!ズレてるぞ!!」

 

学生「はい!修正します!」

 

教官「今度はスピードズレてんぞ!」

 

学生「はい!」

 

教官「○○、気づくのが3秒おせーんだよ!」

 

学生「すみません!」(またズレる。すぐ気づかない)

 

教官「だーかーらー、気づくの3秒おせーんだよ!生まれてくるのが3秒おせーんだよ!母ちゃんに3秒早く産んでくださいって言っとけ!!!」

 

学生「はい!!」

 

教官「今、はいって言ったな?絶対言えよ」

 

学生「・・・・・・。」

 

こんな感じです。

今初めて文字に起こしましたが全く意味が分かりません。

当時はみんな必死でしたが、良い笑い話になっています。


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