今回は知識の整理方法についてです。
パイロットの仕事をしていく上で、膨大な量の知識が必要になります。マニュアルだけでも数千ページあります。
基本的にパイロットの勉強は自学自習です。分厚いマニュアルを与えられて、「〇月〇日が審査です。それまでに勉強しといて」で終わりです。
「え?これ全部ですか??」
頭を抱えたくなるような膨大な量をどうやって効率よくこなしているのかを紹介します。
目次
すべてを丸暗記するのは不可能
まず冷静になりました。数千ページある内容を暗記するのは不可能です。早々に諦めました。
そこで重要になるのが、知識の分類(メリハリ)です。
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絶対に覚えておかないといけないもの(約20%)
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使うけれど覚える必要はないもの(約70%)
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正直どうでもいいこと(約10%)
お医者さんも医学書をすべて暗記しているわけではありませんし、弁護士も六法全書をまるごと暗記しているわけではありません。
パイロットも全く同じです。
①絶対に覚えておかないといけないもの
感触では全体の20%くらいだと思います。
・即座な対処が必要な緊急時の手順
・通常時の手順
・基本的なルール、航空法の大事なところ
などが挙げられます。
例えば、車を運転するときに道路交通法を全部覚えている人はいませんよね。
しかし、車のエンジンのかけ方、走り方と止まり方(通常操作)や、一時停止などの各標識や、踏切でのルール、禁止事項や事故が起きた時の対処などの項目は誰もが覚えていると思います。
②使うけど覚える必要はないもの
この手の知識は全体の70%くらいだと思います。
その知識が必要な時に、基礎から導き出せたり、詳細はこのマニュアルに書いてあったなと思える程度に勉強しておく必要はあります。
また、使うときにすぐ出せるように何かに自分なりにまとめて置くのも良いと思います。
・各国の飛行時の細かいルール
・軽微な不具合の対処方法
・システムの細かい知識
などが挙げられます。
これも車で例えると、車検の方法や、給油口の右左、カーナビの細かい機能などは覚える必要はなく、必要な時に調べればいいですよね。
絶対に覚えておかなければならないことは誰もが覚えています。
実は、実務や試験で差がつくのはこの「70%の知識をいかに素早く調べられるか(もちろん暗記が一番早い)」です。
この手の知識は何回も調べているうちに自然と覚えてしまうことがよくあります。
③どうでもいいこと
10%くらいは正直どうでもいいことがあります。重箱の隅をつついたような知識です。
この手の知識を試験で聞いてくる審査官がたまにいますが、センスがないと思っています。
これも車で例えると、車の各部品の名称などです。メーカーや整備士が知っていればいいことで、一般的には別に知らなくても問題ないですよね。
結局、勉強法の根本は「大学受験」と同じ
ここまで「パイロットの勉強法」として解説してきましたが、気づいた方もいるのではないでしょうか。
実はこの「①完全暗記する、②基礎を応用に生かす、③捨てる」という感覚は、大学受験の勉強とまったく同じです。
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基礎・英単語・公式=徹底的に暗記する
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応用問題・解法パターン=基礎・仕組みを理解し、応用する
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マニアックな奇問=割り切って捨てる
パイロットになっても、あるいはどんな難関資格・ビジネスに挑むことになっても、「膨大な情報からメリハリをつけて最短で攻略する力」が求められます。
そしてその基礎体力を一番効率よく鍛えられるのが「大学受験」です。
「パイロットになりたいけれど、今の受験勉強に意味があるのかな…」と悩んでいるなら、断言します。
今の大学受験を全力で頑張ることが、将来パイロットになった時の勉強にそのまま直結します。
気合いの丸暗記から脱却し、今のうちに「効率的な勉強の仕組み」を身につけておきましょう。