大阪国際空港(伊丹空港)の備忘録です。
騒音軽減方式が特徴的
離陸後の経路が指定されています。
(AIP Aerodromes RJOOから引用)
瑞ヶ池(ずがいけ)と昆陽池(こやいけ)2つの池を左に見ながら武庫川よりも西に出ないように旋回する経路となっています。
天気が悪い時には外が見えないので計器飛行になります。
離陸後ISK 1.8DMEでTurn開始すると、旋回半径が1.37NM超えてしまうとISK 3.6NMのコースを超えてしまいます。(Google Earthで測定)
その時の速度はBank25°で210kt、Bank30°で232ktなので理論上このGSを超えなければISK 3.6NMを超えない計算です。
無風だとジェット機でTAS 165ktくらいなので北東風40kt以内であれば対応可能です。(概算)
上手く飛ぶコツは旋回時にしっかりRudderを当てることです。
北側は山岳地帯が広がっている
下図のように北には山が広がっています。
(AIP Aerodromes RJOOから引用)
伊丹は南風が吹いたとしてもほとんどの場合Using RWYはRWY32L/Rです。
山に向かって離陸するということになります。
上図によると西に六甲山の端っこが1,604ftもあることが分かります。
(六甲山の山頂は931m/3,054ft、伊丹空港から約9NMの位置)
エンジントラブルがなければすぐに安全な高度に達するので問題はありませんが、離陸中の片発停止時はすぐに左にターンして南の方に出ていかなければなりません。
上記の図を見ると、RWY32L/Rの滑走路の末端から3NM以内は高い障害物はないということが分かります。
160ktでBank15°の旋回半径が1.4NMです。
RWY32LからITEまでの距離が1.5NMなので、少なくともITEに差し掛かるまでにターンを開始すれば大丈夫ということになります。
まとめ
・北東風40ktくらいまでは大丈夫
・ENG故障時はITEまでにはターン