パイロットの英語力についての記事です。
パイロットは普通の能力を持った人たちの集団なので当然英語はみんながみんなできないわけですが、それでもパイロットにはなることができます。
目次
どの道に行くかで必要な英語力は違う
パイロットになるには大きく分けて4通りの道があります。
①自社養成
②航空大学校
③私立大学
④自分で免許取る
それぞれの詳しい解説は以下の記事に書いています。
なぜこの4つの道の話をするかというと、どの道を行くかで必要な英語力が違うからです。
①自社養成に必要な英語レベル★★★☆☆
自社養成で会社に採用されるには大手の航空会社だと入社試験で英語面接があります。
面接の相手は外国人や海外で育ったいわゆるネイティブの人たちとの英語での面接です。
そして、入社しても一部の訓練カリキュラムを海外でやる会社もあるためある程度の英語力は必須です。
海外で訓練する場合、教官が外国人の場合もあります。
こちらが日本人なのである程度手加減はしてくれますが、英語である程度ネイティブの人と意思疎通ができるレベルは必要です。
②航空大学校に必要な英語力★☆☆☆☆
航空大学校経由でパイロットになる方法が最も英語ができなくてもパイロットになれる方法です。
言い換えれば、おそらく航空大学校の出身パイロットが最も英語ができないです。
なぜなら航空大学校の出願用件に英語の項目なし、入学試験の英語の科目はリスニングと筆記のみ(マークシート方式)で、さらに入社試験に英語面接は無いからです。
航空会社に就職してパイロットになるまでどのフェーズにもスピーキングの試験はありません。
航空大学校の入学試験が唯一の英語が必要な場面ですが、レベルとしてはセンター試験レベルの受験英語ができればOKです。
入社した後もライセンサーなので訓練は全て日本で行います。英語を話す機会はありません。
僕はTOEIC 300点台でパイロットになった人を知っています。
③私立大学で必要な英語力★★★☆☆
私大経由で航空会社に入学する人の必要とされる英語力ですが、それぞれの大学でバラバラです。海外で訓練をする大学もあれば、日本で完結する大学もあります。
それぞれのHPで確認してみてください。
日本で訓練するだけであれば大学に入るための受験英語ができればよいことになり、海外で訓練するのであれば自社養成と同じように英語力は必要になります。
④自分でライセンス取る場合に必要な英語力★★★★☆
自分でライセンスを取る場合の必要な英語力についてはどこで訓練するかで変わってきます。
日本で取るには航空大学校と同じく英語はいらないと思いますが、海外であれば私大などの後ろ盾が無いので支障なく意思疎通できるレベルが求められます。
海外でライセンス取るとしたら★4くらいは必要だと思います。
国際線に乗務するためには国家資格の航空英語能力証明が必要
さて、パイロットになるにはいろいろな方法があり、その過程においてどの程度英語力が必要かどうかは上記で述べた通りです。
いざパイロットになった後はどんな過程を通ってきた人も全員同じ土俵で戦うことになります。
実際の英語力はどれくらい必要なのでしょうか?
実は国内線を飛ぶだけのパイロットであれば英語力は必要ありません。
国内線パイロットになるのであれば、英語は入試英語、入社試験さえできれば良いということです。
管制官とのやり取りは全てATCという航空専門用語を使ってやり取りしますが、これは英単語は使いますが英語ではありません。
英語ができない人でもATCは誰でもできるようになります。これは絶対にできるようになります。
例えば離陸の許可のフレーズは「Cleared for takeoff」という用語でありこれはルールとして決まっています。
しかし、国際線になると話は別です。
国際線パイロットとして乗務するためには「航空英語能力証明」という国家試験に合格しなければなりません。
内容はリスニングとスピーキングです。合格して初めて国際線に乗務できます。
つまり、英語ができなくてもパイロットにはなれますが、国際線に行くには英語はある程度必要ということになります。
まとめ
・パイロットになる試験のためのある程度の受験英語は必要
・国内線パイロットは英語力は不要
・国際線パイロットはある程度英語力は必要
・ネイティブ並みにペラペラの人はほとんどいない