Jです。
航空大学校を受験するためにはまずは大学に行かなければなりません。
大学はどこの大学、学部を選ぶべきなのでしょうか?
目次
航空大学校で学ぶこと
座学課程
航空大学校の座学課程ではパイロットとして飛行機を飛ばす知識に特化して学びます。
具体的には航空力学・電子工学・航空管制・航空用語・航法・航空英語(ATC)・航空法などです。
フライト課程
フライト課程では実際に飛行機を飛ばします。
飛行機を飛ばすということはどういうことでしょうか?
それは針路・速度・高度を自分の意図した値で飛ばすということです。
向いているかどうかははっきり言ってやってみないとわかりません。
勉強ができればフライトがうまいわけではありません。
学部はどこもほとんど役に立たないが、例外は・・・
航空大学校で学ぶことがわかりました。
これらを大学のうちに学んでいれば有利だと考えるのは当然のことです。
しかし、実際はほとんど役に立ちません。
なぜなら大学の授業というのはパイロット向けの授業ではないからです。
例えば、大学で工学部に入って航空力学を勉強していても航空大学校の航空力学で有利かどうかは分かりません。
学問的な航空力学と、飛行機を飛ばすために必要な航空力学は抑えるべきところが違うからです。
大学の学問は内容は深く学びますが、航空大学校ではそんなに掘り下げません。
パイロットは学者ではありません。あくまで概要を簡単に理解して、飛行機を動かすうえで最低限理解しておくべき箇所を抑えていれば問題ありません。
ほかの分野についても同様で、ある例外を除いてほとんど役に立ちません。
例外は「英語」です。
航空大学校でも英語の授業はあります。
英語はどこで学んでも英語に変わりはないので英語はやっておいて損はないと思います。
予備知識は不要
航空大学校は何も知識が無い学生を約2年間で事業用操縦士・多発限定・計器飛行証明を取らせるカリキュラムになっています。
よって入学時に予備知識を持っている必要はありません。90%の学生が無事に卒業できてるという統計があります。
大学・学部・文系理系は関係ないと言えます。
もちろん大学で学んだことが役に立つ可能性はありますが、結果論です。
基本的に入学してから学べばいいのです。
最後に
では大学であればどこでもいいのでしょうか?
高校生に誤解してほしくないのは、大学であればとりあえずどこでも良いということではないということです。
言っていることが矛盾していると思うかもしれませんが、矛盾していません。
大学・学部はどこでも良いです。
問題はその大学に入るために努力をしたかということです。
「どうせ航大に行くし大学は辞めるから遊んでいても入れるどこの大学でもいいや」
こんな人が今後航大に入って無事にパイロットになれると思いますか?
いつ何時も自分の持てる能力を使って最大限努力することが大事です。
どうせ航大に入るからといって適当に大学選びをしてはいけません。
行ける大学ではなく、入りたい大学に行きましょう。
航空大学校入試は身体検査等の運の要素もあり、努力しても必ず合格できるとは限りません。
そうなったときに後悔しないためにも大学入試には全力で臨みましょう。
また、大学入試で一生懸命勉強したことは航空大学校の入学試験でも生きてきます。
航空大学校合格者の出身大学は結果として有名大学ばかりというのは他の記事でも書いています。