今回の記事はパイロットの学歴についてです。
航空大学校(航大)は4年制大学2年修了見込みで受験できます。
大学在学中に合格したらそのまま航空大学校に進学することになりますが、そうすれば大学は中退となります。
今回は、「大学を中退して行った方がいいのか、卒業してから行った方がいいのか」について、実体験を交えて書きたいと思います。
目次
航空大学校で訓練しながら大学に通うのは不可能
航空大学校は全寮制で宮崎、帯広、仙台にキャンパスがあり寮に住みながら訓練をします。
学ぶべき知識や訓練の量が非常に多いため、訓練をしながら大学に通う余裕はありません。
よって航空大学校に受かった場合、それまで通っていた大学は中退する選択になります。
なお、大学によっては「休学」という手もありますが、休学期間は最長2年までのところがほとんどです。
航大の訓練・卒業までには2年以上かかるため、休学で籍を残し続けることは難しく、最終的には退学を選ばざるを得ないケースがほとんどです。
大卒資格と入試の合否の関係
結論から言うと、大卒資格が合否に影響することはありません。
航空大学校の入学者には、大学中退、大卒、大学院卒、社会人経験者など様々な人がおり、同期でも年齢はバラバラです。
入試において大卒かどうかが評価を分けることは絶対にありません。
大学を中退して入校する人はたくさんいますし、僕自身も中退組ですが、大学中退が不利に感じたことは一度もありません。
大卒資格と航大での就活・入社後の関係
航大での就職活動
航空大学校の最終課程では、各エアラインへの就職活動があります。 ここでも結論から言うと、学歴は全く関係ありません。
学歴ではなく、航空大学校に入ってからの訓練成績や取り組み姿勢の方・人間性が重要です。
会社に入ってから
入社後も同様に、学歴が影響することは一切ありません。雑談で大学の話になることもありますが、「へーー」で終わる程度です。
パイロットはプロの職人集団ですので、学歴ではなく仕事(フライト)の成果のみで判断されます。
東大を卒業して自社養成で入社しても、訓練でフェイルしてしまう人がいるのが現実です。
大学を中退して航大に行くメリット
大卒組よりも2年早くパイロットになれる
中退する最大メリットは「早くパイロットになれる」ことです。
大卒で入校した人よりも2年早く訓練を始めることができます。
若いほうが体力や柔軟性があり、パフォーマンスも上がりやすいです。また、若くしてパイロットになるということは、それだけ生涯年収が上がるという大きなメリットにも繋がります。
大学中退して航大に行くデメリット
大卒の資格が得られない
パイロットになれれば大卒かどうかは関係ありませんが、体調不良や怪我、訓練でのフェイルによって万が一パイロットになれなかった場合、大卒資格がないことがデメリットになります。
中退して航大に進むのは「自分が無事に訓練を乗り越えてパイロットになる」という前提の選択であり、ある意味でリスクを伴う賭けでもあります。約9割は無事に卒業できますが、他業界へ再就職する際、大卒でないことが不利になる恐れは否定できません。
まとめ
早くパイロットになれるというのは非常に大きなメリットですので、決断ができるなら早ければ早いほど良いと言えます。
しかし、中退には勇気がいりますし、万が一のリスクに備えて「大学を卒業してから目指す」という考え方も決して間違いではありません。
事情やリスクに対する考え方は人それぞれですので、ご自身の状況に合わせた最適な進路を選択してください!