ここだけのパイロットの話

航空大学校からの就職活動は特別枠【就活】

投稿日:02/02/2021 更新日:


今回ですけども、航空大学校での「就活」についてです。

既に就職して会社から給料をもらって訓練をしている自社養成パイロットとは違い、航空大学校の在学生は学生です。

したがって、航空大学校の学生は就活をしなければならないのです。

航大生の就活はどのようになっているのかをまとめました。

倍率だけ見ると航大はこんなにお得

航空大学校に入っても就活を改めてしないといけないのかとガッカリする人もいるかもしれませんが、実はそれでもかなりお得です。

パイロットになるための倍率を考えてみましょう。

パイロットになるにはかなり倍率が高いイメージです。

ANAなどの大手航空会社の自社養成パイロットの採用試験は100倍以上とも言われています。

しかし、航空大学校に行けばANAなどの大手に低倍率でチャレンジすることができます。

航空大学校を卒業できたらほぼ100%がエアラインにパイロットとして就職できるのです。

つまり、会社を選ばなければ100%パイロットにはなれます。

そうなると航空大学校に入れるかどうかが勝負になります。

航空大学校の入学試験の倍率は約9倍です。

このように自社養成に比べて10倍以上パイロットになりやすいのです。

航空大学校の就職活動は基本的には航大生しかいない

航大就活の最大のメリットは各航空会社は航大枠での採用になることです。

ANA、JAL、ソラシド、AIRDO、JTA、Peachなどの日本の航空会社が航空大学校から採用をします。

つまり、大手のANAでも航空大学校だけのために会社説明会や試験をしてくれるということです。

これってすごいことだと思いませんか?

長い歴史の中でずっとパイロットを送り出し続けてきた航空大学校はそれだけ業界から評価が高いという現れです。

ちなみに全パイロットの約4割は航空大学校出身者です。

採用された後も歴史ある航空大学校出身というのは一目置かれた存在です。

これを利用しない手はありません。


-ここだけのパイロットの話
-,

執筆者:

関連記事

転職

パイロットの転職事情~外資のメリット・デメリット編~

パイロットの転職についての記事の続編です。 パイロットの転職について 今回はより踏み込んで外資のメリット・デメリットについて書いていこうと思います。 外資のメリット・デメリットを裏返せば日系のデメリッ …

Low ALT Level off!不自由すぎる那覇空港の実態

Jです。 今回ですけども、今日は個別の空港のトピックです。 その空港とは那覇空港です。 那覇空港は国内で交通量が大きい空港の1つです。 その交通量をさばくために2020年の3月から滑走路がもう1本増え …

パイロットの勉強方法【丸暗記が無謀な件】

今回は知識の整理方法についてです。 パイロットの仕事をしていく上で、膨大な量の知識が必要になります。マニュアルだけでも数千ページあります。 基本的にパイロットの勉強は自学自習です。分厚いマニュアルを与 …

世の中の景気とパイロットの採用・養成の関係

パイロットの採用についての記事です。 「不景気になったらパイロットの採用は無くなりますか?」とよく学生が心配しているので記事にまとめました。 はっきり言って不景気になると航空会社は採用人数(パイロット …

英語の最短の上達方法[急がば回れ]

「英語ってどうやって勉強してますか?」という質問はめちゃくちゃよく聞かれます。 今回ですけども、英語の勉強法について答えていきたいと思います。 一番大事なのは発音 英語を勉強する上で最も大事なのは発音 …