Jです。
今回ですけども、質問【パイロットの採用面接で何を見ているんですか?】これに答えていきます。
パイロットの採用では面接官に必ず現職のパイロット(機長)が含まれます。何を見ているのか聞いたことがあるのでその話を参考に記事を書いていこうと思います。
会社の本音:副操縦士が欲しいのではなく機長が欲しい
まず何を見ているかということの前に、パイロットの採用に関して会社の本音を押さえておく必要があります。
面接では、最終的に自社の機長となれる人材かどうかを見極めています。
当然ですが、機長は副操縦士の業務もできますが、副操縦士は機長の代わりにはなれません。そして、飛行機は機長がいなければ飛びません。副操縦士のままずっと会社にいられたら会社としては損害です。
したがって、受け答えでは最終的に自分はこの会社の機長になりたいということまで言及できればいいと思います。
副操縦士になれれば満足といった態度が出てしまうと志が低すぎると判断されるかもしれません。
天才は必要ない
「TOEIC 900点です」といった個人の優秀さをアピールすることはかえってマイナスになることがあります。学歴の自慢もNGです。そういうのは履歴書にサラッと書いてあるだけで大丈夫です。
パイロットは2人で飛行機を飛ばすため個人の優秀さよりも、コミュニケーション能力や協調性が重視されます。
優秀さをアピールするなら、誰かと協力して何かで成功した話の方がウケがいいと思います。チームスポーツをやっていた人はその話でもいいと思います。
通常のフライトでは、問題解決のプロセス(気づき、分析、立案、判断)を常に2人で協力して進めていきます。その人の問題解決のプロセスを知るために、今までの人生でうまくいかないこと、何か問題があった時に何をどのように考えて解決してきたのかを聞いてくることも多いです。
最後は人間性
面接官がよく言う言葉TOP3に入る「人間性」ですが、最後は人間性だと僕も思います。
僕が思う人間性と言うのは「感じの良さ」「品がある」といった漠然としたイメージです。しかし、それが重要だったりします。
面接官の中には「たかが数分面接したからってその人の全てが分かるわけがない。受け答えなんていくらでも作れる。結局その人と一緒に飲みに行きたいと思うかどうか」と言っている人もいます。
つまり、最後は運の要素もあるので書いた対策は絶対ではありません。しかし、会社が求めるものが何かを理解してそれに合わせて準備することは大事だと思います。
人間性は当日だけ作ることはできません。日頃からの行い・考えが言動となって現れます。
元気よくハキハキとした受け答えは必須です。
【パイロット採用で実際にあった質問内容】
・得意なことは?苦手なことは?
・今までの挫折経験は?その挫折をどう乗り越えた?
・勉強は教える方が多い?教わるほうが多い?
・なんでパイロットになりたいの?
・一生勉強の職業だけど努力し続けられる?
・なんかスポーツやってた?
・他の会社のパイロットと何が違う?
こんな感じです。
以上。