パイロットの仕事をする上でライセンス取得は絶対条件です。
実はパイロットの免許は1回取ったらずっと使えるような無期限のライセンスではありません。
毎年試験があり、合格し続けなければ乗務を続けることができないのです。
目次
毎年受ける定期審査
審査時期
審査を受ける月は人それぞれです。基本的にはライセンスを取得した月よりも少し早めに受けることになります。
その月が真冬の人は毎年大雪の中審査を受ける可能性があります。真夏の人は台風に当たることがあります。
不公平に見えますよね。しかし、パイロットの試験というのはそんなもんです。
基本的に個人個人で毎月同じ時期に受けるので、運が悪い人は毎年台風に当たっていたり、大雪に当たっていたりしているような気がします(笑)
審査内容
審査の内容は「口述審査」と「実技審査」です。
ライセンスを取るときの試験で必要な知識・技量はすでに持っているという前提です。
したがって、口述審査では主に規程類の最近の変更点について聞かれます。
日々新しくなる基準や規程などの知識を常に最新の状態に保っているかどうかが問われます。日々知識をアップデートしていくことは非常に大事です。
実技についてはシミュレーターであれば技量そのものを、路線審査であれば何事もなく目的地まで安全に通常運航できるかどうかを見られます。
合否ですが、ほとんどの人はプロとして自分でしっかり知識・技量を管理しているので落ちることはありません。
落ちるときはよっぽどです。
初めにライセンスを取るときのほうがはるかにきついです。
毎年受ける身体検査
年に1回身体検査を受けて合格しなければライセンスを持っていたとしても乗務することはできません。
どれだけ知識・技量がすごくても乗務できません。
そういった意味ではこの身体検査が1番重要です。
次の1年働けるかどうかがかかっているので人によっては身体検査の日の1ヵ月前からお酒を制限したり、食事を気を付けたりしています。
年を重ねれば重ねるほど、いろいろな数値が上がってきたり、体に不具合が出てくるので日頃の食生活や過ごし方が大事になってきます。
まとめ
・内容は口述審査と実技審査
・航空身体検査は毎年に1回更新が来る
そういうわけで健康面も気を使わなければなりませんし、知識についても定期的に勉強しなければなりません。
ちなみに試験範囲がないのでやろうと思えば無限にできてしまいます。
どの職種もそうですが、「日々勉強」というのはパイロットにも当てはまるということですね。
定年まであと何十回も受けないといけない・・・。