ここだけのパイロットの話

言ったら終わり??訓練中の禁句トップ3

投稿日:16/08/2020 更新日:


Jです。

パイロットになるまでには様々な訓練があります。

その途中でいろいろうまくいかないことも出てきて苦労すると思います。

教官も一人前のパイロットに育てようと必死なわけですから時には厳しい言葉をかけることもあるかもしれません。

僕は教官に対しても何事も素直に言うのが1番いいと思いますが、あまり言わないほうがいいことがあります。

禁句をランキング形式で紹介していこうと思います。

それを言ってしまったばかりに場合によってはパイロットとしての資質を疑われてしまう可能性があります。

 

訓練中に言うべきでない言葉:第3位
「○○に言われたからです」

第3位は教官に「なぜそうしたのか?」と聞かれたときに言ってはいけない言葉です。

パイロットの仕事は全てにおいて「根拠」をとても大切にします。

「マニュアルここに書いてあるから」「法律がこうなっているから」など訓練では全ての操作に根拠を求められます。

「誰かが言っていたから」「先輩にやったほうがいいと言われたから」というのは根拠にはなりません。

もしその人が間違っていたらどうなるのでしょうか。

人から言われたことは、良いと思ったことでもそのまま鵜呑みにせずにきちっと裏を取るのが重要です。

教官が違えば教え方が違います。他の教官に「〇〇教官に言われたから」という答えもNGです。

 

訓練中に言うべきではない言葉:第2位
「わかってます」

知らないことを指摘されて「わかってました」「知ってます」と知ったかぶりをするのはNGです。

そういう人はだんだんと教えてもらえなくなります。

パイロットの世界では知らないことを知らないと認めることはとても重要です。

試験では人格も見られます。

その人格とは謙虚さであったり、素直さのことです。

教官に言われたことはとりあえず「はいはい」と聞いておきましょう。

知らないことは素直に「知らない」でいいのです。

もちろん本当に知っていることは知っていると言いましょう。

 

訓練中に言うべきではない言葉:第1位
「頭が真っ白になりました」

これはパイロットの資質の話に関係してくるため、絶対に言わないようにしましょう。

パイロットは何があっても必要な行動をとり続けなければいけません。

飛行機は一度離陸してしまうと上空で止まることはできません。

頭が真っ白になっている間も飛行機は進み続けています。

緊急事態で頭が真っ白になってしまったら最悪の結果を招くことになるかもしれません。

 

どうでしたか?

このTOP3はあくまでも典型的な例ですが、人によって地雷は違います。

変な人もいるのでそういう人は時には聞き流すのも重要です。


-ここだけのパイロットの話
-

執筆者:

関連記事

東京国際空港(羽田空港)【RJTT/HND】

東京国際空港の特徴 世界的に見るとアプローチはクセがすごい。 混雑空港でトラフィックは多い。 羽田空港1日の便数~1番混雑する時間帯は?~ 1.到着経路とアプローチ 到着経路は北風時と南風時で分かれる …

航空大学校の2次試験(身体検査)に健康でも落ちる理由

Jです。 今回ですけども、航空大学校2次試験の仕組みについて解説したいと思います。 もし航空身体検査を前もって自前で受けて問題なければ、本番の航空大学校2次試験の身体検査は大丈夫かという質問をよく受け …

飛行機の燃料は満タンにしない

飛行機は燃料満タンにしない

Jです。   今回ですけども、飛行機の燃料についてです。燃料についての質問が多いので答えます。   車を運転する方は、燃料を入れる時にどのようにしますか? おそらくほとんどの人が「 …

【口述対策備忘録】飛行機の地上走行(Taxi)について

今回は地上走行(Taxi)についてです。 たかが地上走行でしょと思われますが、教官曰く「Taxiを見れば全て分かる」そうです。 法的な記載 地上走行についての記載は航空施行規則にあります。 航空法施行 …

航空大学校専門用語「ツボ」と「ドラ」

Jです。   今回ですけども、航空大学校出身者なら必ず分かる用語について解説します。 「ツボ」と「ドラ」についてです。   さて、どのような意味でしょうか?   ツボ(T …