ここだけのパイロットの話

パイロットは理系と文系どっちが有利?不利?

投稿日:28/01/2021 更新日:


パイロットになるのに理系と文系どちらが有利かということをよく聞かれるので書いてみました。

パイロットは文系の方が多いという事実

パイロットの出身学部は様々です。

法学部・経済学部・理学部・工学部など幅広いです。たまに医学部卒もいます。

私独自の調べによると、パイロットは人数比で言うと文系の方が多いと言われています。

理由は簡単でそもそも文系の学生の方が数が多いからです。

パイロットは文系理系問わず誰でもなれるので、万遍なく採用したら学生の文系理系の比率がそのまま反映されてしまうのです。

一般的に学生の理系・文系の比率は文系7割・理系3割と言われています。

男女別に見ると、男性の場合は文系6割・理系4割で、女性の場合は文系8割・理系2割と言われています。

パイロットは男性の数の方が多いので文系6割・理系4割ということが推察できます。

航空大学校1次試験の総合問題partⅡは明らかに理系有利

パイロットになる方法のひとつに航空大学校に進学するという選択肢があります。

航空大学校の入試に限って言えば理系が圧倒的に有利と言わざるを得ません。

理由は簡単で、全25問中20問ほどが化学・物理・数学の問題だからです。

文系で物理をやっていない人は、航空大学校を受験する際にわざわざ勉強しなければなりません。

数学の問題も2019年度以降では数Ⅲの問題が出題される頻度が上がってきています。

2024年度の問43では数Ⅲを知らないと解けないであろう問題(区分求積法の問題)が出ました。

そうなってくると数Ⅲをやっている理系が有利です。自社養成は面接や英語が中心なので理系か文系かは関係ありません。

自社養成はどちらかというと学歴の方が重要だと言われています。

会社に入れば理系と文系に有利不利はない

航空大学校の入試はさて置き、パイロットになるのには理系文系どっちでもいいと思います。

パイロットに求められるものがそもそも理系・文系という枠では測れません。両方必要です。

「理系だから」「文系だから」と言っていいのは大学入試までです。

ちなみに大学・学部も関係ない

パイロット候補として会社に入ったら大学・学部も一切関係ありません。経験上そういう話もあまりしません。

大学・学部・文系・理系関係なく仕事で結果を出すことが求められます


-ここだけのパイロットの話

執筆者:

関連記事

パイロットって薬飲んじゃダメなの?

今回ですけども、よくされる質問「パイロットって薬飲んじゃダメなの?」に答えていきたいと思います。 原則は飲んだら乗るな パイロットは自身が服用する薬にも気を遣わなければなりません。 原則は「飲んだら乗 …

英語の最短の上達方法[急がば回れ]

「英語ってどうやって勉強してますか?」という質問はめちゃくちゃよく聞かれます。 今回ですけども、英語の勉強法について答えていきたいと思います。 一番大事なのは発音 英語を勉強する上で最も大事なのは発音 …

整体

整体に久々行ったら体がヤバかった

今回は整体の話をしようと思います。 僕は定期的に体のメンテナンスで整体に通っています。 マッサージではなく整体です。 整体に行く理由 健康であるにはフィジカルとメンタルの2つが健康である必要があります …

パイロット採用の面接で何を見てるんですか?面接での質問例掲載

今回ですけども、よくある質問「パイロットの採用面接で何を見ているんですか?」に答えていきます。 パイロットの採用では面接官に必ず現職のパイロット(機長)が含まれます。何を見ているのか聞いたことがあるの …

就活対策!航空大学校での模擬面接

航空大学校仙台課程での就職活動についてです。 仙台課程では訓練と就活を両立しなければなりません。 仙台課程では各航空会社の面接試験に向けて、学校をあげて対策をしてくれます。 今回ですけども、教官たちが …