今回ですが、パイロットの転職について書こうと思います。
目次
パイロット離職率は低いの裏事情
パイロットの離職率は低いと言われていますが、これは正確ではありません。
「JALやANAの日系の大手であれば離職率が低い」というのが正しいです。
子会社であればバンバンやめているのが実情です。
パイロットのライセンスは世界に通用する国家資格なので世界中どこでも働くことができます。
そんな中で最近ではJALやANAの大手でも外資系航空会社への転職が増えてきています。
日本の転職事情
JAL、ANAの大手から他の日系には転職する人はほとんどいません。賃金や待遇が下がるからです。
また、JAL本体からANA本体(またはその逆)への転職はできません。どこにも書いていませんが、しっかりと線引きはされているようです。
しかし、例えばANAのグループ会社からJALのグループ会社への転職はあります。
転職に有利なATPLライセンス
ATPL(定期運送用操縦士)というライセンスはエアラインの機長をする上で必須のライセンスであり、これが無いと受験資格すらない募集があります。
日本のエアラインだとATPLを持っていなくても副操縦士として乗務することが可能なので、副操縦士の募集であればATPLを持っていなくても事業用操縦士の資格で応募可能な場合も多いです。
日本の航空会社でATPLを取るタイミングは会社の機長昇格訓練に入るタイミングです。
航空会社によっては早いところで副操縦士昇格後5~6年程度で機長になれます。
JALやANAの大手2社は機長になるまで約10年ですが、最近ではATPLのライセンスだけを先に取ることができるという話もあるため転職の機会は増えてきています。
外国の航空会社であれば、副操縦士であってもATPLのライセンスを必須としているところがほとんどです。
日系から外資への転職
ATPLを持っていれば機長でも副操縦士でも外資の航空会社の採用試験は受けることはできます。
JALやANAの大手ではこれまでそれを実行に移す人はほんの一握りだけでした。
これまでほとんどの人が行動しなかった理由は以下の通りです。
①日本でエアライン機長をやっていると十分に食べていける額はもらえて、あえて冒険するリスクよりもそのままの方が安定している
②なんたって日本であり、日本語(英語が不自由)
③日本での生活基盤が出来上がっているため移住するとか言ってられない
④なんだかんだ言っても雇用が守られていて福利厚生も良い
このような理由が大半でした。実際に正しいと思います。
しかし、最近では大手でも外資へ流出しています。
上記の日本にいるメリットよりも給料や待遇の面で転職する人が増えてきています。
最近転職が増えている理由
これまであまり転職する人がいなかった大手のパイロットが外資に抜けていっている理由は以下の通りです。
①円安の影響もあり給料があまりにも違う
②日本では賃金や待遇の上昇はこれ以上見込めない
③別に日本にいつでも帰ってこれる
④アルコールチェックなどコンプライアンス対策が過剰で窮屈
今まで転職を行動に移さなかった層が行動するようになった理由は上記のような理由です。
これまでの時代とは変わって、外資への転職のメリットがデメリットを上回り始めたフェーズに入ったと思います。