Jです。
この記事はパイロットの学歴についてです。
航空大学校は大学2年終了見込みで受験できます。
大学在学中に合格したらそのまま航空大学校に進学することになりますが、そうすれば大学は中退となります。
今回ですけども、大学を中退して行った方がいいのか、卒業してから行った方がいいのかについて書きたいと思います。
目次
航空大学校で訓練しながら大学に通うのは不可能
航空大学校は全寮制で宮崎、帯広、仙台にキャンパスがあり寮に住みながら訓練をします。
学ぶことはたくさんあり、大学に通う余裕はありません。
よって航空大学校に受かった場合、それまで通っていた大学は中退するしかなくなります。
大学によっては休学できますが、2年までというところが多く、航空大学校を卒業するまで2年以上かかるので結局大学は辞めざるを得ません。
大卒資格と入試の合否の関係
結論から言うと、大卒資格が合否に影響することはありません。
航空大学校入学者には大学中退、大学卒、大学院卒、社会人経験者など様々な人がいます。
したがって同期でも年齢は様々です。
航空大学校の入学試験において大卒かどうかが問題になることはありません。
大学を中退してくる人はたくさんいますし、僕自身も中退組です。大学中退が不利に感じたことは今のところ全くありません。
大卒資格と航大での就活の関係
ではエアラインの就活にはどう影響するでしょうか?
航空大学校の最終課程では各エアラインへの就職活動があります。
航空大学校入学前の学歴は関係あるのでしょうか?
結論から言うと航空大学校の就活において学歴は全く関係ありません。
「航大卒」と言うのがパイロットのブランドのようなものです。
学歴よりも航空大学校に入ってからの頑張りの方がよっぽど重要です。
会社に入ってからは?
では会社に入ってからはどうでしょうか?
こちらも全く関係ありません。
雑談で大学の話になることもありますが、「へーー」で終わります。
パイロットは職人の集団なので学歴ではなく仕事(フライト)でのみ判断されます。
東大を卒業して自社養成で入社してもフェイルしてしまう人はいます。
大学を中退して航大に行くメリット
大卒組よりも2年早くパイロットになれる
中退するメリットは「早くパイロットになれる」ということです。
大卒で航空大学校に入った人よりも2歳早く訓練を始めることができます。
若いほうが体力もあり、パフォーマンスが高いです。
また、若くしてパイロットになるということは生涯年収が上がるというメリットがあります。
大学中退して航大に行くデメリット
大卒の資格が得られない
中退するので大卒資格は得られません。
パイロットになれば大卒かどうかは関係ないことは述べました。
しかし、体調不良になったり航空大学校をフェイルしてしまってパイロットになれなかった場合はどうでしょう。
大卒にこだわらない人であれば問題ありませんが、大卒の資格を得るにはもう一度大学に入り直さなければなりません。
中退することは自分が訓練を乗り越えてパイロットになるという前提であり、ある意味賭けです。9割程度は無事に卒業できるものの、もしパイロットになれなかったときに他の業界で就活をする場合、大卒でないことで不利になる恐れがあります。
まとめ
いろいろ書きましたが、早くパイロットになれるというのは相当なメリットなので、早ければ早いほど良いということになります。
中退のほうが良いと言いたいところですが、やはり中退には勇気がいりますし、大学を卒業することで様々な経験も得ることができます。