ここだけのパイロットの話

航空大学校の受験記録!経験談

投稿日:25/07/2020 更新日:


Jです。

今回ですけども、僕が航空大学校を受験した時の話を書きたいと思います。

これから受験を考えている人はぜひ参考にして頂ければと思います。

航空大学校の募集要項

航空大学校のホームページを見ていただければわかりますが、高卒では受けることができません

4年制大学に進んだ場合、最短で2年終了見込みで受験できます。また、年齢の上限もあります。

僕は迷わず大学2年終了見込みで受験することを決めました。

当時の航空大学校の募集定員は72名です。(2018年度から定員108人に拡大しました)

1次試験:筆記のみ(総合Ⅰ、英語、総合Ⅱ)※英語はリスニングあり

2次試験:身体検査

3次試験:面接と操縦適性検査

そして、大体毎年1次試験で倍率2倍、身体検査で倍率3倍、3次試験で倍率1.5倍で合計倍率9倍程度でした。

詳しくは航空大学校HPを確認ください

合格するための戦略を練る

何事にも策略、計画は重要です。最短で合格するためには観察と対策が必要です。

まず初めに僕が思ったのは2次試験は完全に運だということです。

健康な人300人が受けて100人しか受からない健康診断(当時)ってどんな健康診断やねんと思いました。

そして、3次試験も面接と操縦適性検査ということで対策のしようがほぼありません。しかも3次試験は毎年だいたい100人受けて72人受かる試験(当時)です。

落ちる確率は低いと思いました。

よって、1次試験の筆記試験が唯一努力で差をつけられるところだと思いました。

勝負は1次試験

つまり、言い換えれば1次試験の倍率2倍が航空大学校の実質倍率です。(今は1次試験は倍率3倍程度になっています)

隣の人に勝てばいいのです。そう考えるとなんか簡単な気がしてきませんか?

僕の作戦が決まりました。

過去問研究をして1次試験でできるだけ点を取って、2次試験は運に任せて、3次試験はノリと勢いで何とかするという作戦です。

1次試験当日

1次試験は筆記です。当時は英語がそんなに得意ではなかったので人並みに解ければいいかと思っていました。リスニングは壊滅した可能性大でした。

でも一応旧帝大でしたし、まだ大学1年生だったので数学、物理に関してはほぼ解けたと記憶しています。

英語とその他の問題はあまり自信がありませんでしたが、総合的に考えるとまあ受かったかなと言う感じでした。

結果は合格でした。

よって作戦通り、この時点で気持ち的に僕の努力は終了しました(笑)

2次試験当日

身体検査は、何も準備せずに臨みました。検査の内容も当日言われるままにこなしていきました。

風邪とか引いてなくて本当に良かったです。何も気にしないほうがいいかもしれません。

受かる時は受かるし、落ちる時は落ちます。

2~3日前から脂っこいものを食べるのだけは控えましょう。

3次試験当日

この面接が僕にとって人生初の面接だったのである程度想定される質問に対しての回答は準備していきました。

面接は部屋が2つに分けられていて、どちらかの部屋で1人ずつ面接を行います。

噂によると、片方の部屋が圧迫面接の怖い部屋で、もう片方が優しい雰囲気の面接とのことでしたが本当のことは分かりません。

僕の方の部屋の面接の雰囲気はそんなに悪くなかったです。

また、操縦適性試験は簡単なシミュレーターを使って行いました。

これも何も準備せずに行きました。その場で必死に説明を聞いて、言われたとおりに頑張りました。

プロが見たらセンスがない人はすぐ分かるのでしょうか。

3次試験の倍率から言って落とす試験ではないのは明白なので、センス有りと判断される必要はないと思います。センス無しと判断されなければ大丈夫です。

受験の原則として、例えば倍率100倍の試験であれば受かるためには自分が目立つ必要があります。

しかし、航大の3次試験は倍率1.5倍なので目立たない程度に普通にやっていれば、緊張して勝手に落ちてくれる人がいるので大丈夫です。

倍率1.5倍の試験とはそういうもので、攻めなくても守っていれば勝てます

それに1次試験のお釣りがあれば絶対合格できるはずです。

受験生に一言

僕が受験した時は2次試験で不合格になった人は2度と航空大学校を受験することはできませんでした。

しかし、今はその条件も撤廃されて、一定の条件を満たせば再受験できるそうですね。

また、定員も大幅に増えて108人となりました。

その条件緩和の背景には世界的なパイロット不足による需要の増加があります。

たとえ景気が悪くなったとしても、あくまでそれは一時的なものです。不景気だからといってあきらめないでください。

いち卒業生として応援しております。








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