Jです。
今回ですけども、パイロットの採用についての質問です。
質問【不景気になったらパイロットの採用はなくなりますか?】
景気と採用の関係性ですね。よく聞かれます。
【答え】無くなる。不景気で採用が止まっても一時的なもの。根本的な需要はなくならないので大丈夫。
世界的なパイロット不足で売り手市場
まず、パイロット情勢を見てみると、エアラインパイロットの数は日本で約6000人です。そして現況でパイロットは足りていません。
そしてこれからも航空需要はどんどん高まっていき世界的なパイロット不足は加速していくと推測されています。
そのような背景があるためパイロットという職業は売り手市場が続くと思います。
便数が減るわけじゃないのに、不景気だとなぜパイロットの採用が減るのか?
不景気でパイロットの採用が減る理由について説明します。
パイロットは採用されたからといって即飛べるわけでなく、会社で訓練をしなければなりません。
そして、その訓練に莫大なお金がかかります。不景気になるとこの訓練費用は経費削減で真っ先に削られるため、採用も見送られることになるのです。
素人を訓練してパイロットにするには1人数千万円のお金がかかると言われています。
よって会社は不景気の時に訓練生をわざわざ採用するメリットは有りません。
景気が上向きになっていざ訓練を再開させるときに募集しても人は集まります。
ライセンスさえ持っていればチャンスはいくらでもある
JALが倒産した時、それまで就職率が100%だった航空大学校の就職率はかなり落ち込みました。
卒業してライセンスを取ったにも関わらず、大口の就職先のJALグループの採用が無くなったため卒業生があふれました。
しかし、その後数年間のうちにグループ会社の採用が始まり、今ではJAL本体でも採用を行っています。
航空大学校を卒業するときに不景気で就職できなかった人も、その後1年〜2年でほぼ全員就職できました。
パイロットの中途採用はかなりの頻度で求人募集があり、ライセンサー自体が少ないので何回も受けていれば必ず就職することができます。
免許のある職種は強い
僕がこの職について思ったことは、免許は強いということです。パイロットの免許というのは国家資格なので会社が倒産しても自分の資格はスキルとして残ります。
いくら不景気で会社が倒産しようが簡単に他の会社に行くことができます。
すでに他の会社で飛んでいた人(特に機長)は即戦力なので不景気でも採用されます。
これはかなり心強いです。実際にJALが倒産した時も、パイロットは他の航空会社に簡単に就職できています。
また、日本のパイロットの免許は世界的に見ても価値が高く、海外の航空会社も一目置いています。そのため、英語さえできればその免許を活かして海外の航空会社でも働くことができます。
いろいろと長くなりましたが、ライセンスを取ってしまえば何とでもなるので、就活などの心配はせずにライセンスを取ることに集中していいと思います。