今回ですけども、パイロットをやってみて思ったこの仕事の良いところを紹介します。
パイロットの仕事は、試験が多く勉強量も膨大なので大変なイメージですが、いいところがたくさんあります。
僕は以下の3点が良いと思っています。
①仕事が1便1便で完結する
何と言ってもONとOFFがはっきりしているところが魅力です。
自分の担当便が終わればその日の仕事は完結します。仕事を家に持ち帰ることはありません。
そして、次の仕事はまた新しい気持ちで仕事に臨むことができます。
それに一連の勤務ごとに毎回フライトのクルーが変わるのでその点においても新しい気持ちで仕事に臨むことができます。
組織上、上司(パイロット)・部下(パイロット)はいるのですが、それぞれがフライトをしているので通常はお互いが顔を合わせることはありません。従って、職場の煩わしい人間関係は一切ありません。
嫌な人とフライトしてもその一連の勤務が終わればもう顔を合わせなくて済むのが良いですね。
②裁量が大きい
自分の好きなように仕事ができるのがとてもいいと思います。これはやりがいに繋がります。
パイロットの仕事は機長と副操縦士の2人で飛行機を飛ばします。
従って、飛行機のドアが閉まってしまうと機長はその現場のNo.1であり、副操縦士はNo.2です。
いくら経験が少ないパイロット機長・副操縦士であろうが乗務した以上、2人にはそのフライトの安全に関して全責任があります。飛行機のドアが閉まってしまったら機長はその便に関する全ての責任を負います。
機長の判断に対しては、たとえ社長でも口出しはできません。
③何にも邪魔されず自分の技量向上に純粋に向き合える
フライトはほとんどの要素が自然相手です。当然そのフライトで起こること全てを予想することはできません。その日の天気に応じたフライトの組み立てが重要です。
同じ天候が2度とないので当然同じフライトも2度とありません。初めて起こることに対して、経験と知識でうまく対応していかなければなりません。
それが、パイロットの仕事の難しさであり、楽しさ、やりがいでもあります。
そして、簡単にできないからこそみんな努力してよいフライトができるように純粋な気持ちで自分の腕を磨いていきます。
自分の仕事に打ち込むことができます。同期をはじめ、先輩も後輩も全員が仲間であり共に切磋琢磨できる環境です。
出世に全く興味がなく、フライトだけをしていたい人が多いのもこの仕事の大きな特徴です。
大変なことばかりではありません。
いいところがこんなにあるのでぜひとも目指してください。