ここだけのパイロットの話

パイロットの転職事情~外資のメリット・デメリット編~

投稿日:11/08/2022 更新日:


パイロットの転職についての記事の続編です。

パイロットの転職について

今回はより踏み込んで外資のメリット・デメリットについて書いていこうと思います。

外資のメリット・デメリットを裏返せば日系のデメリット・メリットとなります。

外資のメリット

単年で見れば給料はかなり高額

年収7000万円など単年で見るとかなり高額な給料を貰うことができます。円安だと日本円換算だともっと高いかもしれません。

日本のような終身雇用ではないので単価は高いのかもしれません。

自由(ゆるい)

こんな言い方するのは外資の方には申し訳ないのですが、「良い意味で」ゆるいのです。

そして、自由。これは日本から外資に行った人は必ず言います。

日本は過保護と言っていいくらいルールでガチガチに縛られています。

「あれやったらダメ、これやったらダメ」と航〇局がこれでもかというくらい細かい規則を作ります。

航空会社もそれに追従して、社員のSNSの禁止をはじめとしてあれやこれや禁止事項を作っています。

乗務後のアルコールチェックとかを真剣にやっているのは日本だけです。

そういう理不尽なルールから解放され、自由を満喫できるそうです。

外資のパイロットという響き

これは個人個人の感覚だと思います。外資で働いているという満足感や自己満足をすることができます。

海外というアウェーの中、自分の力でライセンスと経験を武器に戦っているってかっこいいですよね。

メリットに入れておきます。

外資のデメリット

情勢によってすぐ解雇される

契約社員なのでクビになります。日本と違ってそこがシビアです。

コロナが流行してフライトが無くなったら給料9割以上カットされて生活していけなくなったという話も聞きました。

身体検査に受からなくて飛べなくなったら終わり

日本の航空会社では病欠した時の手当てが手厚いです。飛べなくてもクビになりませんし、お金も生きていけるだけはもらえます。

外資はそれがありません。飛べないパイロットはクビです。

言語の壁

英語はできて当たり前で、プラスアルファその国の言語を学ぶ必要があります。

その努力を惜しまない人がやっていけるのだと思います。

外国人として生活することになる

日本だけで生活していると分からないことがあります。

日本では人種を意識することはありません。しかし、海外では自分はアジアから来た外国人として見られることになります。

もしかしたら理不尽な扱いを受けてしまうこともあるかもしれません。

慣れるまでは大きなストレスになると思います。

しかし、逆に海外生活をしたい人にとってはメリットになります。

まとめ

メリット・デメリットは表裏一体です。

自分に合った選択ができればよいと思います。


-ここだけのパイロットの話
-

執筆者:

関連記事

航空大学校受験を考える人は大学・学部をどこにすればよいか?

航空大学校を受験するためにはまずは大学に行かなければなりません。 大学はどこの大学、学部を選ぶべきなのでしょうか? 航空大学校で学ぶこと 座学課程 航空大学校の座学課程ではパイロットとして飛行機を飛ば …

那覇空港【ROAH/OKA】

那覇空港についてです。 那覇空港の特徴 2020年3月に滑走路が1本増えて2本となった。 近くに嘉手納飛行場や普天間基地があり、それらの米軍の空域のせいで、民間機は不自由な飛行を余儀なくされている。 …

その行為、飛行機から降ろされる!?機内での迷惑行為!航空法と絡めて解説!

Jです。 今回ですけども、飛行機の機内での迷惑行為について解説します。 珍しくパイロットっぽい専門的な記事になりました。 航空法でどのように規定されているのか。機長の法的権限について書いていきます。 …

お酒

日本のパイロットのアルコールチェックの現状

どうも職業アルコールチェッキーです。 フライトよりも多いアルコールチェックの現状を共有します。 たくさんの人に知っていただきたいです。 実施要領は通達に書いてある 航空機乗組員等のアルコール検査実施要 …

転職

パイロットの転職について

パイロットになって早くももう数年経ちました。コロナなどで経験を積めなくなった期間もありますが、年数だけは過ぎていきます。 先行きが不透明な時代です。 今回ですが、パイロットの転職について思うことを書い …