Jです。
今回ですけども、連続離着陸訓練(タッチアンドゴー)についてです。
連続離着陸訓練ですが、小型機・大型機を問わず行うパイロットにとって重要な訓練のひとつです。
空港の周りをぐるぐる回る
訓練内容は離陸着陸を繰り返しながら、空港の周りを回ります。
その経路のことを場周経路と言います。
高度は小型機の時は1000ftだったと思います。ジェット機は1500ftでした。
滑走路に着陸した後は、止まらずに着陸滑走しながらそのまま再度離陸出力を出して離陸します。
操縦に必要な全ての要素がそろっている訓練
上の図はとてもシンプルですが、この訓練には操縦に必要な要素が全てそろっています。
離陸操作から始まり、Level off操作、Turn、高度維持、速度維持、針路維持、風のWCA修正、Gear/Flap操作、降下率維持、アプローチ、風への対応、そして着陸です。
これを1度に訓練で何周かします。
だいたい1周回るのに5~6分かかります。
5~6分という短い時間の中で操縦をしながら飛行機の手順も行って着陸させるので忙しい訓練です。何もしていない暇な時間はありません。
飛行機は1度浮いてしまうと止まることができません。
頭の回転が飛行機の速さに置いて行かれないように必死です。
完璧に1周回るのは難しい
この訓練はシンプルですが難しいです。
それだけ奥が深いです。
個人的に特に難しいと思うのはbase Leg以降です。
Gear/Flapのセットとターゲットアプローチスピードへの減速、降下開始、3°Pathの確立を限られた時間でやらないといけません。
やるべき時にやるべきことを確実にやっていかないと取り残されてしまいます。
たぶんいまだに1回で完璧に回れません。
頑張りがいがあります。